非行や引きこもりなどの課題を抱える少年少女へ居場所づくりを

非行や引きこもりなどの課題を抱える少年少女の居場所づくりをしようと、小禄・豊見城地区少年補導員協議会やJAおきなわ、那覇市教育委員会などが豊見城市で取り組んできた「友愛フレンド農園」の活動が去年で10年を迎えました。「友愛フレンド農園」には、これまで小禄・豊見城地区の子どもたちおよそ千人が参加してきましたが、およそ1年にわたって活動がおこなわれる友愛フレンド農園では、開墾から畝づくりに始まり、種まきや収穫まで体験します。また、収穫した野菜の管理や販売にも子どもたちが参加します。活動が始まった2009年当時、農地を活用した居場所づくりは全国で初めてだったということで、協議会の狩俣会長は「農業体験は彼らに心の扉を開いてもらう絶好の場所でもある。また、農業の担い手として成長する期待も大きい」と活動の意義を語りました。一方、狩俣会長は「この10年で不登校が増えるなど、子どもたちの様子が変化してきている」と指摘し、今後の活動について「農園に足を運んでくる子どもたちとコミュニケーションを図ることがますます必要になる」と語りました。
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