久高島の伝統を後世へ ガンシナ注連七縄作り

2020年1月14日(火)

琉球新報の記事から紹介します。

かつてイザイホーの神事に参加していた高齢者らが
先月12月、久高島内で荷物運び用の輪型の敷物を模した
しめ縄のお守り「ガンシナ注連七縄」作りに精を出しました。

しめ縄作りをしているのは「結回の会」のメンバーで、
久高島由来の知恵と技術を次世代へ継承しようと、
去年に立ち上げられました。

「久高島の高齢者の作業所支援資金づくり」として、
就労場所にもなっています。
「ガンシナ注連七縄」作りのスタートは、
畑への種下ろしから始まりました。
麦踏をして強く育った麦を収穫し、
アダンの幹根から作った縄やカヤ、レモングラスなども合わせ、
お守りを結んで完成します。

製作は旧正月までで、インターネットで販売されます。
先月18日、4人が集まり作業を進めましたが、作り手の一人であり、
島の祈り手でもある内間誠子さんは
「私たちは自然に守られ、生かされている。
感謝が祈りになり、島立になる」と話し、
アダンや麦など、久高島素材を使って一つ一つ、
丁寧に作り上げました。

また、内間鶴さんは
「昔は自然にあるものものを使って道具を作り、生きてきた。
自然に生かされていたということを今の若い人に感じ取ってほしい」
と話しました。

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