ネコのふんから絶滅危惧種の骨見つかる

方言ニュース  
2019年12月16日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

琉球大理学部動物生態学研究室、
NPOどうぶつたちの病院沖縄、
それに国立環境研究所はこのほど、
国頭村北部の森林で採取した
イエネコのふんの中から、
絶滅危惧種のオキナワトゲネズミの骨や
爪などが高頻度で確認されたと発表しました。

道路で採取した全てのふんの61・6%、
中でも重点調査区間である西銘岳で
採取したふんでは71・4%から
オキナワトゲネズミが確認され、
調査チームは
「イエネコがオキナワトゲネズミに
大きな捕食圧をかけていることを
示唆している」
と警鐘を鳴らしています。

他にも琉球列島固有種のケナガネズミも16・7%、
ヤンバルクイナも2・8%確認されました。

一つのふんからオキナワトゲネズミ、
ケナガネズミ、
ヤンバルクイナの希少動物3種が確認された
事例もありました。

どうぶつたちの病院の長嶺隆理事長は
「対策はやんばるの森からネコの捕獲を
徹底することと、ネコの適正飼育だ。
ネコを適正に飼育するには室内飼育しかない」
と話した上で、
やんばるの森に飼い犬や飼い猫を
捨てないよう訴えました。
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