琉球古典音楽野村流 名人・幸地亀千代さんの映像見つかる

2019年10月29日(火)

琉球新報の記事から紹介します。

琉球古典音楽野村流の名人の
故・幸地亀千代さんの映像が、
このほど新たに見つかりました。

映像は、名護市我部祖河の上原仁吉さんが
1969年5月に那覇料亭で行われた
野村流の春季総会を撮影したもので、
後に人間国宝になった島袋正雄さんをはじめ、
野村流の隆盛に関わった先達の姿が確認でき、
上映に立ち会った野村流音楽協会の長浜眞勇会長は
「幸地先生の動画は初めて見る。
当時の野村流の重鎮もおり、貴重なものだ」と話しました。

映像には、会場に入る幸地さんや
照屋林山さんと思われる人物らの村流の重鎮や
幸地さんと親しげに話す島袋さんの姿、
会場いっぱいに集まった会員が
三線や筝を演奏する姿などが映っています。

上原さんは名護市、当時の羽地村役場に就職し、
趣味で映像撮影を始め、
名護市内のイベントを中心に数多くの映像を
撮影してきたということで、
自宅には第1回と思われる「少年の船」の映像や、
田井等親川の村踊り準備の様子など、
復帰前後の貴重な映像が多数残されています。

上原さんは
「当時はビデオカメラを持っている人は少なく、
師範免許授与式では幸地さんから『前にどうぞ』と案内された。
映像は、市に寄付したいと言考えている」と話しました。

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