沖縄県民を救った県系2世 比嘉太郎の生涯を学ぶ

2019年10月15日(火)

琉球新報の記事から紹介します。

ハワイ生まれの県系2世で
幼少期を北中城村島袋で過ごし、
沖縄戦ではアメリカ兵として
ガマに隠れる住民を救出した
比嘉太郎をテーマにしたシンポジウムが
このほど、北中城村中央公民館で開かれ、
およそ250人の来場者が
比嘉太郎の生涯について学びました。

第一部では琉球新報で
「新・太郎物語」を連載している
下嶋哲郎さんが講演し、
この中で下嶋さんは、
比嘉が第2次世界大戦中にイタリア戦線に送られ、
民間人の惨状を目の当たりにしたことが、
豚550頭を贈るまでの
沖縄救援活動につながったと説明しました。

また、沖縄戦ではガマに入り、ウチナーグチで
「安心して出てきてください」と声を掛けたということで、
その結果、多くの人命が救われたと話し、
下嶋さんは、比嘉について、
「9歳のころに決めた
『人のために尽くす人間になるという』
自分との約束を守り抜いた人だった」
と締めくくりました。

第二部では、
国立国語研究所の朝日祥之准教授が資料を用いて
比嘉太郎に関して講演しました。

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