本格的な沖縄移住へ向けて活動する藤澤さん

東京都出身の藤澤利紗さん(42)歳は、地域おこし協力隊員として3年間活動しているうるま市の宮城島で、定住と起業を目指して地域住民と一緒に空き家を改修しています。藤澤さんはもともと沖縄の大ファンでしたが、赴任地となったうるま市宮城島の存在は知らなかったということで、「とにかく人が温かくて、いつも笑わせてもらっている。まるでみんなが親戚のよう」と語ります。そんな藤澤さんが赴任して最も力を入れたのが地域とのコミュニケーションで、独特な方言は全く意味が分かりませんでしたが、常にメモ帳を持ち歩き言葉や習慣を書き留め、積極的に島の暮らしに向き合いました。空き家の多い集落で、仏壇事情などもあり縁故のない人が実際に家を借りることは難しいということですが、住民が協力し、古民家を借りることができました。11年前に東京から移住し、自治会書記として働く金子由香里さん(38)歳は「マンパワー不足の中、いつも自主的に協力する彼女だからこそ、島の人も動く。彼女の移住がとても楽しみ」と笑顔を見せました。藤澤さんは隊員の任期終了の10月中に改修作業を終え、島嶼地域を拠点とした移動パーラーを開業し、島での本格的な暮らしをスタートさせます。
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