イネ害虫、ツマジロクサヨトウが多良間で発見

2019年8月7日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

トウモロコシやサトウキビ、
イネなどの植物に被害を与える外来のガ
「ツマジロクサヨトウ」の幼虫57匹が先月24日、
多良間村にある4カ所の飼料用トウモロコシ畑で発見されました。

県内で3件目の発生となります。

県によりますと、トウモロコシの収穫は
ほとんど終了したため、経済的な被害はありません。

ツマジロクサヨトウは繁殖能力が高く、
2、3週間で1000個から2千個の卵を産み、
飛行能力も高く一晩で100キロ飛べるため、
中国大陸や台湾から飛んできた成虫が
繁殖した可能性があります。

国内では鹿児島県のトウモロコシ畑で
被害が初めて確認されており、
県は基幹作物のサトウキビに被害が
及ぶことを警戒しています。

県病害虫防除技術センター予察防除班の河村研究主幹は
「どの農薬がツマジロクサヨトウに効果的かを
現在、国が調査している。
また、トウモロコシは畜産業に
携わる人が栽培していることが多いので、
あまり農薬が使えない」と話し、
農薬の散布に頼りすぎるのではなく、耕運機で作物を細かく砕き、
土を混ぜる「すき込み」作業を進める必要があると指摘しました。
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