墓参団がダバオへ、フィリピンでの戦没者慰霊

2019年7月31日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

太平洋戦争中にフィリピンで亡くなった犠牲者を慰霊する
第55回「ダバオ慰霊と交流の旅墓参団」の一行は28日、
フィリピン・ミンダナオ島のダバオ市内にある
旧日本人ミンタル墓地「沖縄の塔」の前で法要慰霊追悼式を開き、
犠牲者を哀悼しました。

子や孫の世代を含めた100人余りの墓参団は、
戦時中に亡くなった人々をしのび、
戦争の惨禍を次世代に語り継ぐ決意を新たにしました。

このうち、フィリピンで生まれ、
戦争で父親と兄弟2人を亡くしたという県ダバオ会の安里勝さんは
これまでに 15回ほど墓参団に参加していますが、
自身も戦時中に砲弾の破片で頭に傷を負い、
1週間ほど生死の境をさまよった経験があります。

安里さんは戦後、家族の供養を続けてきたということで
「父と兄弟らの魂は沖縄に戻っている。
ただ、この地で亡くなった人々が
安らかに眠ってほしいと祈った。
来年以降も元気だったら有志での墓参に参加したい」と語りました。

遺族の高齢化などに伴い、大規模な墓参は今回が最後となりますが、
県ダバオ会は来年以降も希望者を募り、墓参を続けたい考えです。

一行は31日に帰沖します。
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