2019年7月10日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
今年、2019年の県産モズクが不作で、
生産量は去年よりおよそ6千トン減少して
1万5千トン前後になる見込みです。
高水温や日照不足など気象や海洋条件に
恵まれなかったことが原因と見られます。
今期のモズク養殖は「早摘み」にあたる
前期の3月に収穫が伸びませんでした。
県水産海洋技術センターによりますと、
モズクの生育期である11月から
12月の海水温が去年に比べて2度から4度高い26度で、
日によっては28度まで上昇しました。
モズク生育の適正温度は25度以下のため、
高水温が原因で生育不良につながったと考えられます。
一方、県内最大のモズク産地の勝連漁業協同組合は、
不作の影響でもずくのキロ単価を
去年より100円高い300円としました。
上原組合長は「生産者として単価が
150円以上あればいいが、
これほど高くなると小売価格に影響する。
スーパーで値段が高いと消費者は購入しない。
モズクは大衆向けなので高級品になってはだめだ」と懸念します。
県水産海洋技術センター海洋資源・養殖班の近藤研究主幹は
「高水温でも生育が不安定にならないような
モズクの株を作る必要がある。
天然海域から優良株を探して、
養殖業者に提供できるような株を作っていきたい」と話しました。