カンカラ三線作りに挑戦 金武町の児童らが音色楽しむ

2019年6月25日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の紙面からお伝えします。

金武町屋嘉地区学童にぎやかキッズの児童17人が
カンカラ三線作りに挑戦し、児童たちは
真剣な表情で、さおにやすりをかけて弦を張り 
1時間以上かけて自分だけの三線を完成させました。

カンカラ三線は戦後、アメリカ軍屋嘉収容所で
生まれたとも言われており、
収容された県出身者たちが
空き缶やあり合わせの木材を使い
パラシュートのひもを弦としてカンカラ三線を作り
戦争のむなしさや平和を願う心を歌った「屋嘉節」は
屋嘉収容所で生まれ、
カンカラ三線の音色とともに広まっています。

児童はそれぞれ製作した三線で
「屋嘉節」の練習に励み
夏に開催される地区の夏祭りで披露します。
嘉陽田蓮音(れおん)さん8歳は
「弦を張るのが難しかった。完成してうれしい。
少しだけ弾けたけど夏祭りに向けて、もっと練習する」
と意気込んでいました。

カンカラ三線作りは、
地区の木工細工名人国場秀吉さん66歳と
国場さんのモアイ仲間が講師を務め
62歳から三線作りを始めた国場さんは
「私はプロではないが
経験をできる範囲で伝えられたらと思って引き受けた。
練習を積むことでできることがたくさんあると
感じてもらえたらうれしい」と目を細めていました。

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