玉城デニー知事、しまくとぅばについて意見交換

玉城デニー知事はこのほど、しまくとぅば連絡協議会の池原稔会長らと県庁で意見交換し、しまくとぅばについての認識を問われ、「沖縄文化の基礎になっている。県民のアイデンティティーで、シマへの愛情だ」としまくとぅばを交えながら思いを込めて語りました。また、玉城知事は「生まれジマの言葉を忘れることは、生まれ故郷を忘れる」という沖縄のことわざを紹介しながら、沖縄の肝ぐくるや祖先への思いだと説明し、普及継承の必要性を示しました。さらに玉城知事はしまくとぅばに関連して制定を目指す「琉球歴史文化の日」については今年度中を目指し、その後はイベントなどで啓発する考えを示しました。一方、連絡協議会はしまくとぅばを話せる人が3割程度に減少しているとして行政の取り組みを求め、アメリカハワイ州のように第2公用語にすることや学校教育での普及を提案しました。これに対し、玉城知事は公用語化について「その方向性は必要だと思う」との認識を示す一方、地域ごとにくとぅばが異なるため実施を困難視し、学校教育での導入は「学校教育家庭特例制度」を有効活用し、各市町村で取り組む必要があると話しました。
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