ミーカガンが新たに有形民俗文化財に指定

「ミーカガンが新たに有形民俗文化財に指定」

方言ニュース4月19日(金)放送分。
今日の担当は糸数正和さんです。
方言ニュース 琉球新報の記事からお伝えします。

糸満市教育員会はこのほど、糸満市出身の金城勇吉(ゆうきち)氏が制作した
「ミーカガン及び制作道具一式」を市の有形民俗文化財に指定しました。
金城氏は漁具としてのミーカガン製作に携わった最後の人物ということです。

市西崎町の糸満海人工房・資料館で展示されている金城氏の未完成2点と
破損を含めたミーカガン20点、道具25点が漁具関係で初の文化財指定となりました。

市教育委員会は
「現在の水中眼鏡と形が似ており、先人の工夫や創意を知るきっかけになれば」
と海人文化の継承に役立てたい考えです。

ミーカガンは、糸満漁師の玉城保太郎(たまぐすく・やすたろう)氏が
明治10年代後半に考案した水中眼鏡の一種で、糸満を代表する漁具の一つです。

モンパノキ(方言名ハマスーキ)で作られており、ミーカガンの登場で、
採貝漁や追い込み漁が発展し、糸満では漁獲量が増大したということです。

再生