玉陵で金武御殿門中会が御清明

方言ニュース  
2019年4月1日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

琉球王国第二尚氏の歴代国王が葬られている
那覇市首里金城町の玉陵(たまうどぅん)できのう、
金武御殿(ちんうどぅん)門中会による御清明(うしーみー)が
執り行われました。

第二尚氏直系24代の尚猛(たける)さん(35)歳が
初めて祭主を務め、
尚家や金武御殿関係者、来賓、一般市民らが、
ニワトリ、豚肉、まんじゅう、
サトウキビなどが供えられた祭壇に向かい、
伝統に従って線香をささげ、
歴代の王を供養しました。

また、祭主と分家にあたる各御殿の
当主らが、正座・合掌・叩頭(こうとう)・起立を
繰り返す「四拝礼」を行った後、親族、
一般による焼香が行われ、
火気厳禁のため、ろうそく、線香、紙銭(しせん)に
火を付けずに進められました。

終了後にあいさつした猛さんは
「これからも毎年祭主を続けていけたら光栄です」と述べ、
協力者、参加者に感謝しました。

金武御殿は第8代尚豊王(しょうほうおう)の
父親の尚久(しょうきゅう)を始祖とする一門で、
廃藩置県後の玉陵の御清明を
担ってきました。

沖縄戦の時を除き欠かさず
行ってきましたが、
去年は実施できず、
2年ぶりの開催となりました。

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