集団自決を生き延びた祖母に寄り添って

2019年3月29日(木)
担当 糸数昌和先生

琉球新報の記事から紹介します。
きのう、渡嘉敷村で行われた慰霊祭で、
「集団自決」を生き延びた大城シズ子さん(86)歳にぴったり寄り添う姉妹がいました。
大城さんの孫の小学1年の大城侑禾さんと、1年の侑生さんで、
糸満市に住み、普段から大城さんに沖縄戦の話を聞いており、
2人はつらそうな表情を浮かべる祖母を見守りながら並んで焼香し手を合わせました。
大城さんは74年前、「集団自決」で祖母と母と妹を亡くしたということで、
「慰霊祭が近づくと眠れない」と、涙を拭いながら沖縄戦を振り返ると、
侑禾さん「泣いちゃった」としょんぼりし、
大城さんの腕を握って、「話をするときはいつも元気ない。当たり前だよね。
悲しい話を一生懸命話してくれるのも、大事なことだって分かる」
と真剣な表情で話しました。
また、侑生さんも隣で
「分からないことがあるから、もっと戦争のことを知ろうと思う」と話しました。
そして、2人は「おばあちゃん大丈夫だよ。みんなでなら平和にできるよ」
一人だったら無理だから、みんなに教えたらできるかも」と話し、
自信満々に話す2人に大城さんは「頼もしい」と言って笑い、
その表情を見た侑禾さんと侑生さんにも、ぱっと笑顔が咲きました。 
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