南風原町「神里字誌」発刊

2019年3月21日(木)
担当 上地和夫先生

琉球新報の記事から紹介します。

南風原町神里自治会の神里字誌がこのほど、発刊されました。
集落の発祥や民俗のほか、神里の沖縄戦体験者の証言などが、豊富な写真とともにまとめられており、
ハワイやフィリピンなど海外に移民した神里出身者196人の屋号や渡航年月日など、詳細な名簿も収められています。
2014年に字誌編集準備委員会を立ち上げ、
21人の編集員がおよそ4年間かけて聞き取り調査や資料収集を実施し、576ページにまとめました。
委員長を務めた琉球大学の照屋善彦名誉教授は
「神里は『おもろそうし』にも出てくる。調べてみると第一尚氏や第二尚氏の末裔など、
いろんな人たちが神里に住み始めたことが分かった。
だからこそ平和を望む人たちが多く集まったと感じている」と話しました。
移民について調査した赤嶺みゆきさんは
「若い世代の人が見たときに分かるように」と、移民名簿に屋号も記し、
1945年当時の集落の地図に屋号を当てはめました。
また、曽祖父が海外に移民した赤嶺さんは編集作業を通して初めて曽祖父の写真を発見したということで、
「作業に関われてよかった」と振り返りました。
なお、作成された600部は各家庭に配布されるということです。

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