方言0311

方言ニュース  
2019年3月11日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄の伝統芸能が東日本大震災の被災地を盛り上げています。

今帰仁村湧川の東恩納寛武さん(32)歳は、
津波による犠牲者が最も多く
「最大の被災地」とも呼ばれた
宮城県石巻市で2013年に
「エイサー石巻」を立ち上げました。

震災直後から石巻に入り、
ボランティアをしていた東恩納さんは「エイサーで元気にしたい」と感じ、
団体を立ち上げたもので、
踊りは湧川青年会の型を踏襲しています。

一方、湧川青年会でエイサーに親しみ、
おととし4月に石巻に移住した
嘉陽愛華さん(22)歳は、
石巻で中心的な役割を担っています。

「正直、最初は動きが少しぎこちないなと思った」と話しますが、
メンバーの熱意と人柄にひかれ、
石巻への移住を決意しました。

嘉陽さんはメンバーの家族に
沿岸部を案内してもらった時、
「この場所で知り合いが流された。
助けることができなかった」と聞き、
涙が止まらなかったということで、
「石巻に来て、家族がいることや
日常の生活に感謝できるようになった」
と話します。

東恩納さんは去年帰沖しましたが
「エイサーだけでなく、
お互いの地域がつながれていることが一番うれしい。
このつながりをいつまでも大切にしたい」
と目を細めています。

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