伝統行事「火返し」 辺野古で今年も実施

2019年1月29日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

名護市辺野古でこのほど、
火の用心を呼び掛ける区の伝統行事
「火返し」が行われ、
火の霊になった青年らが集落を駆け回り、
区民らが青年に水を掛けて火の邪気を
追い払いました。

火返しは1918年1月25日、
辺野古で20軒余りが焼失する大火災が
発生した翌年から、
火の悪魂払い行事として続いています。

この日は午後8時すぎから集まった青年らが
拍子木を打ちながら集落を回り、
「かまどの前をちゃんと掃除して、
バケツに水を入れて、火に気をつけてください、
アッチャレレー」と火の用心を呼び掛けました。

青年らは2度集落を回った後、
神アサギに集まり火をつけ
「今年も火事のないように」と御願し、
火を消し終わると3カ所に分かれ、
ドラを鳴らしながら
「ホーハイ!ホーハイ!」と集落内を駆け回り、
火の霊が来たことを知らせました。

区民らはバケツやホース、
消火剤に見立てた水風船で青年らに水を掛け、
火災がないように願い、
「火返し」を終えた青年らは海に向かって御願しました。

子どもと一緒に水風船を投げた37歳の男性は
「子どもたちに小さい頃から火の恐ろしさを教えて、
火を消す大切さを体験してもらいたかった」
と伝統行事の大切さを語りました。

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