照屋林助さんの春詩集 見つかる

方言ニュース 
2018年12月10日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

斬新な芸風と音楽活動で活躍した
戦後沖縄芸能のパイオニアの
照屋林助さんが書いた春歌集が
見つかりました。

沖縄市の自宅で林助さんの遺品を整理していた
次男の林次郎さんが
先月末に発見したもので、
性風俗を500番にわたり八八八六調で
面白おかしく描いています。

林助さんが書いた二重丸や「酒」「ふざけ」など
手書きの文字もあり、歌の出来栄えやジャンルごとに
整理を試みたことがうかがえます。

林次郎さんは「おやじらしいユーモアにあふれた作品。
即興の歌も得意だったがよくこれだけ作ったものだ」
と驚きを隠さない様子で話しました。

また、林助さんは1983年4月に
春歌集から100番を抜粋した
「宝(ほう)讃歌(さんか)百選」を発行し、
林助さんに近い人々に配布したとみられるということで、
題字の前に「健康のために歌い過ぎに
注意しましょう」と書いたり、
「限定会員」「値段1000円」と
記載をしたり
遊び心にあふれています。

実物を持つ島唄解説人の小浜司さんは
「さまざまな角度で性風俗をおおらかに描き出している。
手の入れようがさすが 照屋林助だと感じた」
と称賛しました。

林次郎さんは「来年の夏までに整理を終え、
春歌集ともども一般に公開したい」としています。

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