玉陵が国宝指定へ

2018年10月24日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

国の文化審議会はこのほど、
琉球王国の国王の陵墓「玉陵」を国宝に指定することを
柴山文部科学大臣に答申しました。

これまで、県内では那覇市所有の
「琉球国王尚家関連資料」が国宝指定を受けていますが、
県内の建造物の国宝指定は初めてで、
近く、官報の告示により正式に指定されます。

今回の玉陵の指定を含め、国宝は226件となります。

玉陵は琉球国王尚真王が1501年に築造したもので、
首里城の西に位置しています。

石牆で囲む敷地の奥に連立する3棟の墓室は、
琉球地方特有の「破風墓」で、
現存する破風墓では最古で最大規模とされます。

所有は那覇市で、2000年に世界文化遺産に登録された
「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」の
構成資産の一つになっています。

今回、国宝として答申された建造部分は、
墓室3棟と、それらを取り囲むようにしてある石牆2棟です。

那覇市の城間幹子市長は
「建造物の国宝指定は県で初めてで、
市民の誇りになるものと、大変うれしく思う。
貴重な文化財を未来に継承していくために、
文化財の保護、保存にしっかりと努める」
とコメントしました。
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