曽祖父・山内盛彬の研究を継承 千葉出身・盛貴さん

2018年10月16日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

失われつつあった琉球王国時代の音楽を保存した
研究者の山内盛彬のひ孫で、千葉県出身の盛貴さんが、
曽祖父の研究を継ごうと県立芸術大大学院で学んでいます。

大学院での研究に加え、
盛彬が保存したおもろ、クェーナ、御座楽、湛水流といった
音楽を受け継ぐ人々にそれらの実演を教わっているもので、
このほど那覇市の識名園で開かれた盛貴さんと
静岡県出身の妻の瑛美香さんの結婚式では、
盛彬が保存した音楽を継承する人々が
おもろやクェーナなどで祝福しました。

盛貴さんは去年、芸大の修士課程に進学し、
盛彬が保存した神歌などが今どのように継承され、
発展しているかを研究しており、
「理論と実演の両方ができる研究者になりたい。
曽祖父が保存した音楽を継承する
各団体をつなぐ役目もできたらいい」と語ります。

一方、妻の瑛美香さんは津軽三味線奏者で、
中学の時に全国大会で個人2位になったほどの腕前で、
今年1月に沖縄に移り住み、結婚しました。
盛彬の代から交流のあった人々が結婚を祝福してくれたことに、
瑛美香さんは「ありがたい」と笑顔を見せ、盛貴さんは
「将来は妻と一緒に音楽教室を開いたり、
ライブをしたり、音楽面でも一緒に歩んでいきたい」と話しました。

再生