2018年9月25日(火)
担当は宮城葉子さんです。
琉球新報の記事から紹介します。
8時間から10時間、毎日絵を描き続けて44年。
その集大成が
伊江島の阿波根昌鴻さんを描くことだったという
桑江良健さんの絵画展が今日から、
パレットくもじ6階の那覇市民ギャラリーで開かれています。
桑江さんは高校卒業後すぐに上京し、
1974年まで建築関係の仕事に就いたものの、
何かを求めて日本を飛び出して、フランスに渡り、
画家たちの集うモンマルトルの丘近くに住んだことが、
「絵描き」になる契機となりました。
その後、
放浪絵描きとしてヨーロッパ中を自転車、寝袋生活をしながら、
衝き動かされるように絵を描き続けてきました。
しかし、10年後に母親に呼ばれて沖縄へ戻り、
良健さんの画家としての可能性と人間性にほれ込んだ、
人形劇団「かじまやぁ」を主催する島袋純子さんと1987年に結婚し、
夫婦二人三脚の芸術家生活を
屋我地島で絵と人形を展示している「かじまやぁ」美術館で送っています。
純子さんによると、
「夫の画風は自然を写し取る」ことで、
伊江島土地闘争のリーダーの阿波根昌鴻さんを今描くことで、
世界の市民に阿波根さんをアピールすることが
良健さんの強い願いとなっています。
たたずまいが似通った阿波根さんの「命どぅ宝」の魂に触れ、
その魂を絵にしたのだと思えます。