糸満ハーレーのあれこれ学ぶ 糸満市の歴史と文化研究会

2018年6月5日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

糸満市の歴史と文化研究会は
このほど、糸満市糸満の西区公民館で
「ユッカヌヒー関連行事について」と題した
第17回研究会を開き、会の事務局を務める
元糸満市立中央図書館館長の金城善さんが
講演しました。

金城さんは
旧暦5月4日の「ユッカヌヒー」の
糸満ハーレーの事前の御願から
当日の神事、海で親族を亡くした家族による
「ハマウリー」まで、さまざまな関連行事を紹介し、
「ハーレー行事は意外と知らないことが多い。
知って見るのと、知らないで見るのとでは差がある」
と話しました。

この中で、金城さんは
ユッカヌヒー前の行事として、
旧暦4月10日前の吉日に行われる
「ヒーダチヌウグヮン」を紹介し、
「人に危害を加える魚のダツを退治するための祈願で、
大漁祈願の重要な儀式だったが、今は廃れてしまい残念だ」
と話しました。

また、ユッカヌヒー当日は、山巓毛や白銀堂、
祝女殿内でのウグヮンのほか、
ハーレーシンカによる競漕の報告など、
さまざまな神事が行われ、
各家庭ではゴボウの煮付けなどを供えますが、
金城さんは
「ハーレー行事は、当日の祭りだけでなく、
年中行事の一つ一つの積み重ねの中に位置付けられている」
と説明しました。

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