屋我地の塩作り「入浜式」 地元の生徒らが体験

2018年5月15日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

日本では屋我地でのみ、
今も産業として継承されている
伝統的製塩法「入浜式」の塩作りを、
名護市の屋我地ひるぎ学園
7年の生徒17人が体験しました。

ひるぎ学園近くの我部には、
市指定文化財「我部の塩田跡」が残されています。
屋我地は、遠浅の潮の満ち引きを活用した
「入浜式」による塩作りが盛んで、
450年前から続く手法を産業として残し、
今も塩の販売を続けていますが、
実際に塩を作って販売しているのは
国内では屋我地だけです。

入浜式塩田は雨が降ると塩作りができず、
常に天気との闘いで重労働ですが、
良質の塩が生まれるということで、
ひるぎ学園の生徒らはこの日、
汗をかきながら丸1日かけて手作業を
繰り返す重労働を身をもって体験し、
地域の歴史を学びました。

生徒らは「結構こつがいると思った。腕の筋肉が大変。
やったことがなかったので、勉強になった」と話し、
「難しかったけど楽しかった。重くて力がいる。
いろんな人に入浜式塩田を体験してもらって、
塩田の楽しさを知ってほしい」と述べました。

入浜式で製塩した塩を販売する「塩田」の上地代表は
「昔の先輩から作り方を聞いて学んでいった。
親から子どもへ今後も少しずつ手法を伝え続けていきたい」
と語りました。
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