「那覇市繁多川で石畳が発見される」

那覇市繁多川にある識名坂=シチナンダビラの
道路改良工事現場で、およそ500年前の琉球王朝時代に造られた
「真珠道」の一部とみられる石畳が発見されたことが分かりました。

真珠道は尚真王時代に整備された道路で、守礼門から金城町、
シチナンダビラなどを経て国場川河口の真珠港=那覇港まで
およそ4キロをつないでいました。

那覇市道路建設課によりますと、石畳は今月中旬に見つかり、
市文化財課が調査方法などを検討しています。
見つかった石畳はおよそ15メートルで、石畳は沖縄戦による砲弾で
所々破壊されたものの、1965年ごろまで残っていたということです。

その後、自治会が道路のコンクリート舗装を求め、
1970年ごろには自動車も通れる道路となりましたが、
その下に石畳が残っていることは明らかになっていませんでした。

那覇市歴史博物館の学芸員の外間政明さんは、
発見された場所などから真珠道の石畳である可能性が高いとの
見解を述べ
「沖縄戦で繁多川地域は砲弾が多く飛んできた場所なので、
戦争で破壊されている箇所もあったとみられる。
真珠道の石畳は現在、表面上残っているのは
首里金城町の石畳だけなので、貴重な発見だと思う」と語りました。

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