県失語症友の会解散に涙 家族の心の拠り所にも

2018年4月23日(月)

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

県失語症友の会、通称ゆんたく会の解散総会が
きのう、那覇市内ホテルで開かれました。

前身の組織を含めて19年、当事者、家族らの
心のよりどころだった会の役割が一区切りすることに、
参加者からは「寂しいね」「続いてほしいね」との声が上がり、
「また会う日」を約束し合って、会の歴史に幕が下りました。

失語症の当事者や家族らで組織したゆんたく会は
月2回の言語訓練やバス旅行などを通じて
交流を深めてきましたが、
会員や家族の高齢化によって活動が困難になっていました。

総会は、亡くなった会員への黙とうから始まり、
会員らは食事を取りながら、互いの近況を報告しました。
8年前に他界した夫と共に会を立ち上げ、
支えてきた事務局長の大城貴代子さんは
「続けることができたのは会員の協力があったから。
絆はこれで最後ではない。また会える」と語り、
照屋寛会長は
「カラオケが一番のリハビリになった。続いてほしかったね」
と残念そうに語りました。

また、失語症の夫と会に参加した67歳の女性は
「会員同士で会うだけで心が和む。勇気をもらい、
家族も心のよりどころだった」と語りました。

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