母娘の心の支え 新聞投稿架け橋に

2018年4月10日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

読谷村の長浜苗子さん(90)歳は毎日、
新聞から娘の新城初枝さんの投稿文や短歌を探すのが日課です。
新聞投稿が母娘の元気を取り戻すきっかけにもなってきたからです。

初枝さんは2006年、
当時25歳の長男を病気でなくした深い悲しみからうつ病になり、
人と会うことが嫌になって、母親を避けるようにもなりました。
母との関係を修復したいと思った初枝さんは
新聞投稿の再開を思いつき、2009年ごろから再開しました。

新聞を読んだ知人や親類から苗子さんの元へも
「載っていたね」と知らせが入るようになり、
初枝さんは「母から誇りに思うと褒められた。
母が投稿を切り抜いていた」と振り返ります。

一方、初枝さんの投稿は母・苗子さんの心の支えにもなりました。
去年、苗子さんが自宅で転倒し、
介護老人施設に入居することになった際、苗子さんは混乱し、
「家に帰して」と家族や見舞いの親類に求めました。
初枝さんは入所までの経緯や施設職員への感謝の気持ちも
新聞に投稿し続け、投稿を読んだ苗子さんは混乱も次第に収まり、
冷静さを取り戻しました。

初枝さんは新聞投稿について
「生きがいになった。家族も喜んでいる。これからも続けたい。
 目標は投稿集を一冊の本にすること」笑顔で話しています。
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