殺処分予定の犬を家庭犬に… 思い込めて小学生がしつけ

方言ニュース  
2018年3月19日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

県内の児童福祉施設の子どもたち6人が
去年10月から殺処分予定の犬を
家庭犬にするためのしつけに取り組み、
およそ5カ月間世話をした
2匹の犬にメッセージを書き込んだ
バンダナをプレゼントし、
首に巻きながら
「幸せな家族に出会えますように」と、
名残惜しそうに頭をなでました。

児童福祉施設の子どもたちが殺処分予定の
犬を譲渡するために、
しつけを施す試みは
全国でも初めてだということで、
現在、複数の人が犬の引き取りを希望しています。

子どもたちはこれまで施設内外で家庭犬に
必要な「待て」や「伏せ」などの動作を教えました。

最初は嫌がっていた犬のふんの片付けも、
最後は全員が何のためらいもなく
できるようになったということで、しつけを手伝った訓練士の女性は
「初めはめんどくさそうにしたり、
声掛けもできなかったりした。
でも最後は、訓練後も犬からなかなか離れようとしなかった」
と振り返りました。

ムードメーカー役の小学4年の男の子は「幸せな家庭にもらわれるなら
さみしくない」と言い切った一方で、
「また会いたい」とつぶやき、
複雑な心境をのぞかせていました。
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