思い出のクルチの大木 沖縄と三重繋ぐ

2018年2月27日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄と三重県の絆をつなぐ一本のクルチの木が、
沖縄市高原に住む
城間幸一さん、安子さん夫婦の自宅にあります。

沖縄海邦国体が開催された31年前、
城間さん夫婦が三重県代表の高校生9人を
民宿先として受け入れ、記念として一緒に植樹したもので、
1987年10月27日、
幸一さんの44歳の誕生日に植樹し、
当初の3メートルほどの高さから
およそ8メートルに成長しました。

毎年1回、専門業者に依頼して
大事に手入れを続けています。
9人は陸上の代表選手で、
朝は幸一さんが小型バスで会場まで送り、
夜は広い畳間でみんなで雑魚寝しました。
亡くなった幸一さんの母親のカマドさんが
沖縄の歴史や文化を教えました。

今も定期的に来県する出口智美さんは
夫婦を「沖縄の親」と慕い、
このほど両親や成人した娘ら一家9人で
1年ぶりに来県して、
市内の沖縄そば屋で城間さん夫婦と夕食を共にしました。

出口さんは
「木が成長しているのを見るとうれしくなる。
ずっと大事に木を育て、ずっと家族のように接していただいて、
本当にありがたい」
と感謝を口にし、幸一さんは
「来ればいつでも歓迎したい。これからもつながり続けたい」
と満面の笑顔で語っていました。
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