車の速度に抑制効果

通学路の安全を確保しようと
「ハンプ」(=高さおよそ10センチの凸型構造物)
が整備された浦添市立牧港小学校の通学路で、
時速30キロ以上の速度を出す車両が8%減少したことがこのほど、
校内で開かれたワークショップで報告されました。

通学路の安全などについて研究する国際交通安全学会が報告したもので、
通学エリア全体では、設置前は時速30キロ以上で走っていた車両は
全体の28%でしたが、設置後は20%に減少しました。

また、ハンプを整備した対象区間では、
30キロ以上の車両が33%から25%まで減少しました。

エリア全体、対象区間とも30キロ以上の速度の車の割合が減少しました。
一方、児童と保護者のおよそ200人にアンケートしたところ、
ハンプ整備について「賛成」が62%で最も多く、
「反対」と回答した人はいませんでした。

ワークショップでは検証結果について「恒久的にハンプを設置すべきだ」
「ハンプの場所を分かりやすくするために照明も設置すべきだ」などの意見の一方、
「実証実験の場所は比較的児童の通行量が少ないので、費用対効果に疑問が残る」
との声も上がったということで、
ハンプ整備の効果やワークショップの意見も踏まえ、さらに検証を進めます。

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