アカバンタ歌碑造成公演で地域沸く

2017年11月9日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

かつて若い男女の出会いの場として「野遊び」が盛んだった
南城市佐敷手登根区の広場「アカバンタ」。

この地にこのほど設置された、
民謡「アカバンタ」の歌碑の建立資金造成芸能公演が
このほど、南城市文化センターシュガーホールで上演され、
歌碑除幕式が今月11日に開かれるのを前に
区民らによる舞台が会場を沸かせました。

以前、手登根集落の若者たちは集落や中城湾が一望できる
南側高台の「アカバンタ」に集って三線を奏でて踊りましたが、
民衆文化を後世に語り継いでいこうと
野遊びをテーマに区出身の宮城鷹夫さんが
作詞した「あかばんた」を刻んだ歌碑を建立するため、
区民挙げて取り組んできました。

会場には大勢の人が来場し、立ち見席も人があふれるほどで、
次々に繰り広げられる演技が観客を魅了し、
高齢者は若い頃に楽しんだ「もーあしび」を
思い出しながら見入っていました。

市内知念から訪れたという80代の男性は
「若い頃、もーあしびーは盛んだった。
ある集落では村の女性がよその男性に
奪われないようにと石を投げて
自分の村には近づけさせなかった」
と懐かしそうに話していました。
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