若者も戦争の歴史を知って チビチリガマに折鶴供え

2017年10月24日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

少年たちによる器物損壊事件が起きた
読谷村のチビチリガマにこのほど、
読谷中学校女子バスケットボール部の1、2年生が
自分たちで折った折り鶴を供えました。

部員の父親が
「逮捕された少年たちはチビチリガマが
どんな場所か『知らなかった』と言っていた。
今の若い人も同じではないか」と感じ、
子どもたちに自ら手を動かして
戦争の歴史を学んでほしいと
家族で千羽鶴を折り始めたのがきっかけです。

事件にショックを受けていたという部員ら24人は
呼び掛けに応じ、わずか3日から4日で千羽を折り上げ、
平和への思いを込めました。
そして、この日の放課後、
「自分たちが直接持っていきたい」と、
部員らはチビチリガマへの
およそ4キロの道のりをランニングして向かい、
チビチリガマ遺族会の与那覇会長に
見守られてガマの入り口に千羽鶴を結び付けました。

チビチリガマも訪れたことがあるという
主将の山城桃花さんは
「戦争になれば日常生活ができなくなり、
身近な人や自分も死ぬかもしれない。
戦争を起こさないために、チビチリガマは大切な場所なのに」
と話し、与那覇会長は
「遺族は事件に相当苦しんでいる。
皆さんの思いに心が癒やされる」と語りました。

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