沖縄芝居から戦争を見る 県平和祈念資料館で特別企画展

2017年10月17日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

糸満市の県平和祈念資料館で、特別企画展
「戦世と沖縄芝居~夢に見る沖縄 元姿やしが~」が
開かれています。

戦前、戦中の文化統制や戦後の沖縄芸能の復興について
当時の新聞記事や写真、衣装などを通して紹介しており、
入場無料で、12月10日までの開催です。
文化などのアイデンティティーの尊重や
表現の自由が平和な社会につながることを
再認識しようと企画されたもので、
戦時色が濃くなるにつれ、
沖縄芝居でもうちなーぐちが
禁じられたことなどを紹介しています。

また、戦争で傷ついた人々を慰問するために
沖縄民政府が設立した竹劇団の平良良勝団長の衣装も展示され、
アメリカ軍の食糧袋をマラリアの薬で染め、
紅型のような図柄を描いています。
企画展を担当者した女性は
「沖縄芝居には郷土の文化が凝縮され、
人々が大切に守ってきたことを若い人にも感じてほしい。
平和の大切さを考える機会になればいい」と話しました。
また、見学した良勝さんの81歳の息子は
「戦後の芸能発祥の地であるうるま市に、
芸能の資料館ができたらいい」と話しました。

再生