糸満市の小中学校、クーラー設置進まず

2017年9月21日(木)放送分
担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

糸満市内の小中学校では、クーラーの設置が進まず、
子ども達が30度を超える教室で
学ばざるを得ない現状が明らかになりました。

学校独自で今年初めて行った調査で、
教室が36度になった小学校もあり、
35年前に全館にクーラーを設置する形で校舎を建築したものの、
「電気代が高い」という理由で一度も使用されない内に老朽化し、
密閉された暑い教室で学ぶ児童もいます。

また、今年の沖縄地方は例年にない猛暑に見舞われ、
糸満市内の小中学校で4月から8月までに
延べおよそ140人が熱中症の疑いで保健室を利用しました。

一方、1982年に完成した西崎小学校と86年完成の西崎中学校は、
航空機のルートにあたるとして全館クーラーの設計で建てられたものの、
全館クーラーは96年ごろ西崎中学校で1年間稼働しただけで、
電気代が高くなることから使用を中止しました。

西崎小学校では建設から35年間、
一度も使われないクーラーの機械室などがあるということです。

西崎中学校の飛田校長は
「風が抜けない造りで、本当にきつい。
子どもたちは35度の教室で学んでおり、権利が侵されている」と話し、
全教室でのクーラーの稼動を訴えました。
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