激戦地の記憶を継承する遺骨収集

方言ニュース  
2017年9月25日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の
具志堅隆松代表はきのう、
那覇市内で講演し、
「子どもたちは自分の目で骨を見て、
戦場だったことを実感する。
なぜ殺されなければならなかったのか、
考えるきっかけになる」と述べ、
遺骨収集が沖縄戦の継承にもつながると
意義を語りました。

この中で、具志堅さんは、
2009年に那覇市真嘉比で行った
遺骨収集の写真を見せながら
「人間の骨がばらばらになって出てくる」
と説明し、
傷ついた遺骨から日米両軍の
戦闘の激しさを実感したと語りました。

また、当時、平和学習のため訪れた
地元の小学生に
「『あなたが骨を目で確認したことで、
真嘉比が戦場だったと言えるんだよ。
なぜこういうことが起きたのか、
大人になった時、
二度とこういう目に遭わないと言えるのか、考えてみてね』
と話した」と述べ、
戦後住民の手によって始まった遺骨収集は
現在、沖縄戦を伝えるという意味でも
大切になっていると指摘しました。

一方、読谷村のチビチリガマが
少年らによって荒らされた事件で、
「沖縄戦の継承ができていなかったのかと悔しい思い。
もう一度、自分も含め、
戦死者への向き合い方を考えなければ
いけないのかと思った」と述べました。

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