戦争体験を未来へ繋げ 北谷高校生徒らが取材活動

2017年9月5日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

地域の高齢者から戦時中の体験を聞き、
その内容をまとめる作業を
北谷高校の生徒が行っています。

高校生が戦争体験について学び、
戦争体験を伝えたいという
高齢者の思いに応えることが目的で、
北谷町内に11ある
全ての自治会を取材します。

このうち、初めての取材が
このほど桑江公民館で行われ、
3年生4人が桑江老人クラブの会員らから
戦争体験を聞き取りました。

この中で、疎開のため、
1944年8月に対馬丸と共に
那覇を出港した暁空丸に乗っていた
79歳の男性は、
対馬丸が沈められた際の暁空丸の様子について、
甲板に家族ごとに集められ、
体をロープでくくり合い、浮輪を渡されましたが、
綿が詰められているようで重たく、
「逆に沈んでしまうのではないか」と感じた
当時の不安を生々しく語りました。

高校生らは聞き取った内容をまとめ、
各自治会で発表する予定で、
指導する北谷高校の功刀弘之教頭は
「語ったことのない体験を伝えることで
重荷を下ろしたいという高齢者もいる。
高校生が平和を考えるきっかけにもなり、
その発表を見てもらうことで、
若者にメッセージが伝わったということが
確認してもらえる」と語りました。
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