戦後70年の平和の詩 具志川に記念碑

方言ニュース  
2017年6月26日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

戦後70年のおととしに
「児童・生徒の平和メッセージ展」で
最優秀賞を受賞し、
沖縄全戦没者追悼式で朗読された詩
「みるく世がやゆら」の記念碑が、
うるま市具志川の具志川アシビナーに
建立され、記念碑の建立記念式典と
慰霊祭がきのう、開かれました。

「平和の詩」が記念碑として
建立されるのは県内で初めてです。

詩は、認知症を患った祖父の姉が戦争で
失った夫を思い起こす姿を描いており、
沖縄戦の記憶の継承を訴えています。

詩の作者の具志川区の出身で、
現在は東京に住む大学生の
知念捷(まさる)さんは、
記念式典で「後世に戦争の記憶を伝え、
平和を築く、みるく世への懸け橋と
なることを祈ります」
と願いを込めました。

また、今回、慰霊塔の改修も行われ、
戦争で亡くしたきょうだい3人が
慰霊塔に追加刻銘され、
東京から参列した(76)歳の男性は
「ずっと平和であるように願った。
きょうだいも具志川に戻って
安堵するだろう」と述べ、
冥福を祈っていました。

さらに、慰霊祭では
遺族代表として(81)歳の男性が
「ありったけの地獄を集めたと言われる
戦争で、多くの県民の命が奪われた」
と述べ、戦没者に手を合わせていました。
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