伝統芸能、しまくとぅばを継承・保存 視点を世界へと

2017年4月11日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

地域の伝統芸能やしまくとぅばの
継承・保存の可能性について討議する
「シマdeシンポジウム 南城市の芸能×しまくとぅば」が
このほど、市の中央公民館で開かれ、
歴史上の人物の活用や、沖縄や本土、
アジアとの文化的な共通点に関心を持つことの重要性などが
有識者から指摘されました。

この中で、しまくとぅばの普及については
「奄美大島から与那国島まで通じるような、
共通のしまくとぅばをつくってはどうか」
といった提案があり、
雨乞いの意味を持つ宮古のクイチャーを例に挙げ、
「舞の原点は祈りだ」との提起もありました。 

「祈りのあるところに芸術は育つ」を引用し、
市内に200もの拝所や琉球7御嶽がある南城市について、
「祈りが芸術文化に役立っている」との指摘もありました。

一方、しまくとぅばと日本語古語の文法や、沖縄と本土、
韓国の獅子舞の所作にそれぞれ共通点があることを指摘した上で、
「ウチナーンチュとしての地自分と世界がつながる面白さを
若い世代に伝えることができれば、
伝統芸能やことばの保存継承は難しくないはずだ。
地域ごとに勉強会を開き、
伝統芸能の価値を掘り下げることが大事だ」
との意見も出されました。

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