あの世のお金「ウチカビ」 新デザインでお目見え

2017年5月2日(火)

担当は宮城葉子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

旧盆や清明祭に欠かせない
あの世のお金「ウチカビ」ですが、
先月上旬から新しいデザインのウチカビ「古琉球」が
県内のスーパーにお目見えしています。

浦添市内の企業が発案したもので、
「鳩目銭」を紙に打刻している従来型に比べ、
高価とされる古銭「寛永通宝」を打刻しており、
「これならより多くのお金を祖先に持たせることができる」
と胸を張っています。

ウチカビはあの世での通貨といわれる紙銭で、
仏壇やお墓に手を合わせた後、
燃やしてご先祖さまに送るもので、
今回考案されたウチカビは2種類です。

断切金箔と朱色を施したつややかなウチカビと、
木くずを練り込んで重さを出した2つで、
木くずを練り込んだ黄土色タイプは、
燃やす際に飛び散りにくく
使いやすいということです。

ウチカビを開発した男性は、
仕事で東南アジア各国を訪れる機会が多く、
掛け軸、船形、紙幣、洋服などの形をした
多種多様なウチカビに目を見張り、
収集したということで、
「ウチカビは沖縄の財産。
時代に合ったデザインがあれば若者の継承につながる」
と夢を広げています。
価格はいずれも税込み498円です。
再生