北農高内に貴重な生物が多数生息

「北農高内に貴重な生物が多数生息」
方言ニュース3月23日(木)放送分。
今日の担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。

名護市にある北部農林高校の敷地内にある水路で、
絶滅危惧種の淡水魚タウナギや沖縄在来のドジョウが
多く生息していることが分かりました。

生物研究部の生徒5人らと沖縄美ら島財団の共同研究、
調査で判明したもので、研究は琉球大学の新聞「琉大ジャーナル」にも掲載されました。

また、研究では分子解析も実施し、
両種が沖縄在来のものであることが分かりました。
沖縄在来のドジョウとタウナギは水田や池、
沼の減少や観賞用としての乱獲で、
その数が減ってきましたが、
校内にある水路ではそれらの外的脅威に
さらされることがなかったため、
およそ半世紀、生息環境が結果的に守られ、
多くのタウナギやドジョウが生息しています。

調査の報告書の中で校内の水路に関して
「このような高い密度で両種が発見された報告はなく、少なくとも県内で、
これまでに類をみない高密度な生息域といえる」とまとめています。

生物研究部の1年の女子生徒は
「校内の水路に貴重な生物が多数生息していることに驚いた」と話し、
今月に卒業した3年の女子生徒は
「泥だらけになりながらも生物を採取するのは大変だったが、良い思い出になった」
とほほ笑みました。

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