沖縄戦の悲劇を繰り返さない 全学徒隊の碑、建立

2017年3月21日(火)

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄戦で「学徒隊」として戦場に駆り出された、
旧中等学校全21校の名を刻んだ「全学徒隊の碑」が
このほど、糸満市の平和祈念公園に建立されました。

背景には「学徒隊を忘れないで」という
元学徒の熱い思いがあったということで、
戦時中、那覇市泊にあった昭和高等女学校の
同窓生の吉川初枝さん89歳と上原はつ子さん88歳は
「これだけ多くの学校の学生が
動員されたことを伝えたかった。合同の碑できてよかった」
と話しています。

2人は5年ほど前、学校の思い出を話していた時に
学徒隊の話になり、
『今は元学徒がいるが、そのうちいなくなるだろう
という話になった。「ひめゆり」のように知られていれば別だが、
多くは忘れられてしまうのではないか。
どうにかして残さないと思った』ということで、
その後、県と県議会に建立を要請し、何度も足を運びましました。

語り部もする2人には、
すでに石碑前での証言を求める依頼が来ているということで、
吉川さんは
「亡くなった人も喜んでいるだろうと言われた」
とほほ笑み、上原さんは
「合同石碑が、多くの人が訪れる平和祈念公園にできてよかった。
これからも経験を伝えていきたい」と話しました。
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