奄美大島宇検村で「対馬丸」慰霊碑の除幕式

方言ニュース 
2017年3月20日(月)放送分

担当は糸数昌和さんです。

1948年8月にアメリカの潜水艦の
魚雷攻撃によって沈没した
疎開船「対馬丸」の慰霊碑の除幕式が
19日、鹿児島県奄美大島の宇検村(うけんむら)の
船越(ふのし)海岸でおこなわれました。

沖縄県内からは遺族らおよそ100人が
出席し、海に向かい犠牲者に
祈りを捧げました。

対馬丸の慰霊碑は那覇市若狭の
「小桜の塔」と、
撃沈現場に近いトカラ列島の悪石島に
ありますが、
多くの犠牲者が漂着した奄美大島には
慰霊碑がなかったため、
遺族や生存者からは
「どこに向いて祈ったらいいか
分からない」という声がありました。

慰霊碑の建立に関係者からは
「遺族が慰霊する場ができた。
対馬丸を後世に伝える場にしてほしい」と
願いました。

対馬丸に乗船し、救護された
平良啓子(けいこ)さんは
「奄美大島の人たちの情けは忘れない」と
話しました。

また浦崎唯昭(いしょう)副知事は
「多くの人が慰霊碑を訪れ、
平和の尊さを発信し続けることを願う」と
述べました。
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