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旧石器時代のたき火跡見つかる 確認普天間宮本殿背後 洞穴遺跡の発掘調査

2024年4月18日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

沖縄国際大学考古学研究室は12日、
宜野湾市の普天間宮本殿背後にある
洞穴遺跡の発掘調査で、
およそ3万2000年から1万8000年前の
旧石器時代のたき火跡=炉跡が
確認されたと発表しました。

調査では、焼けた礫や透明度のある
結晶質石灰岩なども出土したほか、
人骨片も確認しました。

研究室は2022年度から普天満宮洞穴内の
発掘調査を実施しており、
昨年度にさらに下層を調査したところ、
今回の発見に至ったものです。

研究室は普天満宮洞穴について、
南城市のサキタリ洞遺跡、
那覇市の山下町洞穴遺跡などとともに、
旧石器時代を代表する
遺跡の一つであると指摘し、
琉球列島における人類の起源の研究に資する
遺跡であることが判明したと強調しました。

研究室は今年8月にも
さらに年代が古い下層を調査する予定で、
発掘結果によっては琉球列島における
人類活動の起源はさらにさかのぼる
可能性もあり、 
研究室の新里貴之(しんざとたかゆき)准教授は
「県内でも最古級の人類の活動痕跡が
見つかった。沖縄の人類史を考える上で
極めて重要な遺跡」だとし、
継続的な調査に意欲を見せています。

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宮古島 野生化したインドクジャクの捕獲数 過去最多

2024年4月17日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

宮古島市内で野生化した外来種の
インドクジャクの捕獲数が昨年度は
1110羽に上り、
記録が残る2007年度以降で
最多となったことが分かりました。

市ではインドクジャクがカボチャや葉タバコ、
イモなどを食べる被害が長年続き、
農家を悩ませています。

インドクジャクは元々、
インドやその周辺国に生息し雑食で、
宮古島へは、観賞用として
持ち込まれたとみられます。

市内の複数の教育施設などでも
飼育されていましたが、
台風で飼育小屋が壊れて逃げ出すなどして
野生化したということです。

農作物への被害に加え、絶滅危惧種で
県の天然記念物にも指定されている
ミヤコカナヘビなどの在来種も捕食し、
生態系にも大きな影響を及ぼしています。

対策初期の2007年度から数年は、
畑などに仕掛けた捕獲器が
大きな効果を上げましたが、
クジャクの警戒心を高めたことで
捕獲率が減り、
現在は猟銃による駆除が主流となっています。

市が対策を強化した19年度以降、
卵やひなも対象に、
捕獲数は大幅に増加してきました。

市の担当者は「猟友会の活発な活動のおかげで    
23年度に捕獲数が最多となったが、
クジャクの繁殖力はすごいので、
手を抜くことなく、
対策を進めていきたい」と話しています。

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地域の交流の場を目指して、漢那共同売店が新装開店

2024年4月12日(金)放送分

担当は赤嶺啓子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

宜野座村漢那区の「漢那共同売店」が1日、
新装開店しました。

新しい店主の仲栄真リナさんは
「マチヤグヮー=商店」で育った世代で、
大漁旗を翻す日を目指し、漢那共同売店の新たな航海が始まりました。

住宅が碁盤目状に密接する漢那区ではかつて、
屋号を冠した個人が営む商店を中心にコミュニティーが形成されていました。

今回、閉店状態だった売店のオーナー募集があり
「マチヤグヮーをやりたい」という情熱で、リナさんが真っ先に名乗り出ました。

開店当日、総菜や弁当が好評で即完売し、
さらに調理に力を入れたいと意欲を示します。
駄菓子やおもちゃも充実させ、
子どもたちも楽しめる「一銭まちや」の雰囲気も盛り込んでいます。

「ゆんたくスペース」も計画中です。

夫で宜野座村漁業組合長の三七十(みなと)さんも
応援しており、鮮魚の直売も予定します。

リナさんは「もう一度、マチヤグヮー文化を復活させ、
幅広い世代が交流できる居場所を作りたい。
今の子どもたちにも、
心が通い合うマチヤグヮーの良さを知ってほしい。
地域と共に成長できるお店を目指したい。
楽しみしかない」と抱負を語りました。

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石垣市西部の名蔵湾 西表石垣国立公園に編入

2024年4月11日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

石垣市西部に広がる名蔵湾が3月28日、
環境省指定の西表石垣国立公園に
編入されました。

海域2565ヘクタールが
普通地域として編入され、
西表石垣国立公園は海域と陸域合わせて
12万4720ヘクタールになりました。

名蔵湾は国内最大規模の沈水カルスト地形で、
良好なサンゴ群集などがあり、
環境省は適正な保全管理を図ります。

編入に向け、環境省の中央環境審議会が
2月15日に環境大臣に答申していました。

環境省は5年に1回を目安に、
国立公園の区域や計画を見直しており、
西表石垣国立公園は沖縄の日本復帰に伴い、
1972年5月に指定されました。

2007年に石垣島の一部を編入し、
さらに2012年に鳩間島や波照間島、
2016年に西表島全域を編入しました。

環境省石垣自然保護官事務所の近藤千尋さんは「大規模な開発は届け出が必要になり、 
名蔵湾の保全がより期待される」
と述べました。

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少雨傾向で プールのオープンも延期

2024年4月10日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

少雨傾向で渇水が懸念されていることを受けて、
夏の風物詩のプールにも影響が生じています。

県総合運動公園は
屋内の25メートルプールと、
例年は大型連休に開いている
屋外の50メートルプールについて、
貯水率が回復するまでオープンを延期します。

県総合運動公園が通年でオープンしている
25メートルプールは、
工事のために水を抜いていました。

当初は6日に再開を予定していましたが、
800トンほどの水が必要となることなどから延期を決めました。

25メートルプールは梅雨時までに
ダム貯水率が50%程度まで回復すれば
再開を検討しますが、
50メートルは未定ということです。

県育教委員会は先月、各市町村教委員会や
小中高校の担当者らに水泳授業の開始時期の
変更を依頼しました。

4月4日の通知は水泳授業の開始時期について後日改めて文書で知らせるとしました。

一方、本島内の小中学校では水泳授業を
6月以降に延期する動きがあります。

那覇市の教員は「2週間程度の延期なら
大きな影響はないだろうが、
水不足がさらに続いて水泳授業が減った場合、
子どもたちの泳力低下が
懸念される」と語りました。

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亡くなった夫への思い、詩集に

2024年4月9日(火)放送分

担当は中川信子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

琉歌集「愛し思里」を出版した比嘉道子さんの出版祝賀会が
このほど、北中城村内で開かれ、琉歌仲間や知人らが祝いました。

タイトルの「愛し思里」は尊敬して、
とても大切な人を意味するということで、
亡くなった夫で画家の鶴喜八郎さんへの
思いを詠んだ歌などをまとめました。

表紙の琉装をした比嘉さんの肖像画をはじめ、
一つ一つの琉歌の横には夫の鶴さんが製作した絵を添えています。

35年連れ添い、2017年1月に70歳で亡くなった鶴さんは、
比嘉さんにとって「命同然でかけがえのない人」でした。

家計は苦しかったものの絵を描く鶴さんを愛し、
2人の生活には「豊かさと感動」がありました。

夫の死を悲しみ、苦しんだ時に詠んだ
「桜木の精なて 里や目笑い あの世との境界 壊しぶしやむ」には、
北中城村石平の桜並木を描いた鶴さんの最後の作品を添えました。

比嘉さんは「男にも女にも欠点がある。
それをどう補うかが大事だ。
夫婦のありようが良くなればうれしい」と、
琉歌を知らない人や大事な人がいる人に手にとってほしいと呼びかけました。

琉歌集「愛し思里」は県内の主要書店で販売しています。

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津波警報で県内混乱、宜野湾は一時大渋滞に

2024年4月8日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

津波警報の発表に伴い、
沿岸部などから内陸部に避難する車が集中したため
県内各地で大規模な渋滞が発生し、避難に支障が出ました。

県警によりますと、
地震発生の3日午前9時ごろから正午までに
津波関連で寄せられた110番通報は42件で、
そのほとんどが「避難しようとしているが車が動かない」などという
渋滞関連の通報だったということです。

県警は那覇市内の国道58号や国道330号の一部信号機で、
青信号の時間を調整する渋滞対策を講じました。
高速道路などの利用も規制されました。

西日本高速道路=NEXCO西日本は
津波警報発表中、沖縄自動車道の上下線で
一般道への利用者の流出を規制しました。

宜野湾市大山の国道58号は上下線とも車で埋め尽くされました。
午前9時50分ごろ、
渋滞にはまった沖縄市の39歳の会社員は
極端に車間を詰められ、
普段より道を譲らないドライバーに焦りを感じたということで、
「あのとき想定外の高さの津波が来ていたら、到底逃げられなかった。
車で逃げることは不可能だと分かったことが
今回の教訓だ」と語りました。

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首里言葉の手引書、自費出版

2024年4月5日(金)放送分

担当は赤嶺啓子さんです。

琉球新報の記事の中から紹介します。

那覇市首里金城町の古波蔵保隆さんが
生まれ育った首里の言葉をまとめ、
自費出版した本「首里くとぅば 手引書」が
3月中旬から、県内主要書店で販売されています。

古波蔵さんが市内の学校への寄贈用に自費出版した取り組みを
琉球新報が去年10月23日付の記事で紹介したところ、
「読みたい」「どこで買えるのか」など問い合わせが殺到し、
本を通して首里の言葉や文化、
首里城復興への思いがつながればと、
販売用に200部を発行しました。

価格は税別3500円で収益の全額を
県の首里城未来基金に寄付します。

古波蔵さんは小学校教員を定年退職後、
子や孫の世代にうちなーぐちを継承していきたいと、
10年以上かけて「手引書」を執筆しました。

五十音順に単語をまとめ、
寄せ言、金言=ゆしぐとぅなどを盛り込んだ本の内容や、
思いを紹介する記事が掲載されると、
古波蔵さん宅は朝から激励や問い合わせの電話が鳴りやまず
「予想だにしない人生初めての体験」となりました。

「80歳を超えてまさか人生でこういう事が起きるとはびっくりだ。
楽しみに通った書店で自分の本を取り扱ってもらえ、
夢のよう。人生が大きく変わった」と話し、
今後も首里言葉の継承をライフワークにしていくつもりです。

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今月からも値上げラッシュ バス運賃や電気料金、食品なども

2024年4月4日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

今月から県内一部路線でバス運賃が上がり、
電気料金や食品なども値上げしました。

一気に押し寄せる値上げに
県民は頭を抱えています。

琉球バス、那覇バスの那覇市内線は
20円値上がりし260円、
市外線は初乗りが30円値上がりし190円となりました。

車社会の沖縄ですが、
日常的にバスを利用する県民も多く、
ほぼ毎日、那覇市から南風原町の職場に
バスで通勤する87歳の女性は
「高齢者割引で助かってはいるが、
値上げは大変だ」と感じています。

バスを待っていた西原町在住の
57歳の男性は燃料費の高騰や
運転手不足の状況に理解を示しつつ、
「値上げは致し方ないが、
せめて時間通りにバスが来るなど
サービスのクオリティーは
上げてほしい」と求めました。

食品はおよそ3000品目が
値上がりとなりました。

那覇市内のスーパーで買い物をしていた
71歳の女性は
「いつも買うオリーブオイルがおよそ2倍、
油みそは1・5倍に上がっている感覚で
驚いている」と値上げを体感し、
弁当を購入した別の客も
「弁当は500円で買えていたのに…。
食品の値上げは勘弁してほしい」と
困った表情でした。

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西普天間住宅地区跡地に移転の琉球大学病院 2025年1月6日に 開院

2024年4月3日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

琉球大学はこのほど、2015年に返還された
アメリカ軍キャンプ瑞慶覧の
西普天間住宅地区跡地へ移転する
琉球大学病院を、
来年、2025年1月6日に
開院すると発表しました。

病院周辺を含むおよそ16ヘクタールを
「健康医療拠点」として整備し、
医学部も来年4月に移転させます。

西原町にある現在の病院での外来診療最終日は
今年の12月27日となります。

620床で地上14階、
延べ床面積はおよそ6万9700平方メートルで、
院内には県内初の高度救命救急センターを整備し、
ドクターヘリが使用可能な
ヘリポートを新設します。

沖縄本島全域や県内外の離島から患者を
受け入れ救命医療体制を強化します。

琉球大学の西田(にしだ)睦(むつみ)学長は
西原町の大学内で記者会見し
「地域医療の中核として
貢献したい」と語りました。

日米両政府は2013年、
沖縄本島のアメリカ軍嘉手納基地より
南にある施設・区域の返還で合意し、
西普天間住宅地区は返還後、
不発弾除去や土壌汚染の処理を経て、
2018年に地権者に引き渡されました。

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