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消費拡大狙って泡瀬漁港で日曜セリ市

2024年2月9日放送分

担当は赤嶺啓子さんです。

琉球新報7日付20面の記事から紹介します。

沖縄市漁業協同組合は1月21日、
泡瀬漁港で「泡瀬漁港日曜セリ市」を
開きました。
魚介類の消費拡大を狙った取り組みで、
今回が2回目の開催となり、
普段は仲買人のみが参加できる競りに、
市内外からおよそ80人が足を運びました。
競りには沖縄三大高級魚と呼ばれる
アカジンミーバイやマクブーのほか、
タコやマグロの切り身など300匹が並び、
参加者は売り主のかけ声に合わせて
1キロ当たりの値段を競いました。
開始序盤は消極的だった参加者から、
回を重ねるごとに声が上がるようになり、
最終的にはテンポの早い声が
響くようになりました。
セリ市を企画した組合の仲村渠理事は
「競りの雰囲気と、
おいしい魚を味わってほしい」と述べ、
白熱する会場を笑顔で見守りました。
エビすくいコーナーも設置され、
家族で宜野湾市から訪れた7歳の児童は
「魚がたくさんいて、
楽しかった」と目を輝かせていました。 泡瀬漁港日曜セリ市は毎月第3日曜日の
朝9時から開かれますが、
2月18日はおきなわマラソンが
開催されるため休みとなります。

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石垣タクシー乗務員不足解消へ  「石垣版ライドシェア」4月開始

2024年2月8日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。  

石垣市は5日、市内のタクシー乗務員不足を
解消するため、
第2種免許を持たない一般ドライバーが
タクシーを運転する「石垣版ライドシェア」を
4月から開始すると発表しました。

市によりますと、ライドシェア創設を
表明する自治体は県内で初めてです。

深刻な人手不足から
政府は規制緩和を検討しており、
タクシー会社が一般の人を雇用し、
講習を受ければ自家用車を使って客を
運ぶことが4月から可能となる見通しです。

「石垣版」は自家用車ではなく、
乗務員不足で稼働していなかった
タクシー車両を運行してもらう仕組みで、
市は4月からの開始に向け、
県ハイヤー・タクシー協会八重山支部と
連携し、乗務員募集や講習場所の提供を
支援します。

ライドシェア導入について業界団体の
全国タクシー・ハイヤー連合会は
反対してきましたが、
県協会などの訴えを受けて、
国土交通省に遊休車両の活用を
求める要望書を提出しました。

県ハイヤー・タクシー協会の
大城(おおしろ)直人(なおと)専務理事は「全国的な流れに
乗り遅れたくないということで、
今後もライドシェア導入に関する動きは県内で
増えてくるのではないか」とみており、
中山義隆市長は
「4月から5月の観光シーズンの繁忙期に向け、
乗務員不足を解消したい」と話しました。

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県内でも災害時に使用できるトイレ確保に課題

方言ニュース     
2024年2月7日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

能登半島地震の被災地では
ライフラインの復旧が遅れ、
避難所の衛生環境が悪化する問題に
直面しましたが、
琉球新報の調査で災害時に使用できるトイレの確保が
県内の多くの自治体でも
不足していることが明らかになりました。

全国的にも同様の課題を抱える一方、
不足分を補うためにマンホールトイレの
導入も広がりつつあり、
災害時にマンホールのふたを取り外し、
上に便器を取り付けて排せつ物を下水道に
直接流す「マンホールトイレ」を導入する
市町村が、那覇市や石垣市など
県内で12市町村あることが分かりました。

搬入に時間がかかり、
し尿処理も必要となる仮設トイレに比べ、
マンホールトイレは設置が簡単で迅速に
確保できるという利点があります。

洋式で段差がなく、高齢者や障がい者も
利用することができ、
全国的にも導入が広がっています。

災害時にはすぐに使用できる簡易、
携帯トイレの備蓄が不可欠となりますが、
保管場所や予算などの兼ね合いもあり、
県内ではおよそ8割の自治体が
不足しているということで、
必要回数分すべてを備蓄でまかなうことが
難しい現状が浮き彫りとなりました。

那覇市の担当者は備蓄の不足分を補うために、
「積極的に活用することを
想定している」と話しました。

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新久保の子孫、一堂に

2024年2月6日(火)放送分
担当は中川信子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

宜野座村惣慶区の屋号「新久保」の
子孫がこのほど、宜野座村惣慶区で
一堂に会しました。
初顔合わせとなる親族も多く、
互いに流れる血脈の絆を再認識しながら
感慨無量に懇親しました。
新久保の先祖である伊芸山蔵は1906年に
ハワイへ移民で渡り、
その時に蓄えた財産で惣慶区に建てた
立派な赤瓦の家と石壁は、
沖縄戦で焼失せずに現存しています。
山蔵さんの息子の長徳さんと妻の信子さんの間に、
戦後生まれの一男六女がいます。

今回は12年ぶりとなる愛知県在住の
五女の律子さん家族の沖縄旅行を記念し、
四女の美佐子さんの宜野座村の家で歓迎しました。
当日は親族全員が集うことはかなわいませんでしたが、
子や孫などは皆、社会人、大学生として
全国各地で活躍しています。
これだけの「シンカ」が集まることは
もう二度とないのかもしれないと、
貴重な時間を共有し、
家族の写真を撮影しました。
沖縄が誇る「家族の肖像」が
よみがえりました。

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本島内貯水率低下に県、強い危機感

2024年2月5日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

少雨傾向が続き、沖縄本島内11ダムの
貯水率低下が続いています。
先月1月31日午前0時の貯水率は53・6%で、
平年値に比べ24・6ポイント低く、
節水の呼び掛けが始まりました。
貯水率は3日で1%ずつ下がっており、
このまま少雨が続けば、今月2月10日前後に
50%を下回る見通しで、
県企業局は強い危機感を抱いています。
企業局は、有機フッ素化合物=PFAS対策で
中部水源からの取水を停止していますが、
今後も貯水率が下がり続けば取水の再開を
視野に入れて対応する方針です。

玉城デニー知事はきのうの定例記者会見で
「渇水状況が悪化した場合には、
取水の再開を検討せざるを得ないのではと考えている」と話し、
取水を再開するタイミングについては
「沖縄渇水対策連絡協議会などの意見も
踏まえながら検討することになる。
どこからというのは、今の段階では
まだ判断できない」としました。
ただ、中部水源に加え
最もPFASが高濃度で検出されている
比謝川からの取水を再開した場合でも、
ダム貯水率は1日当たり
0・314%程度のみ減少するとされ、
まとまった雨が降るまでは
節水が不可欠となります。

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学童疎開の追体験学習を小学生が発表

2024年2月2日(金)放送分

担当は赤嶺啓子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

1944年に政府や県が推し進め、
ひもじさや家族と離れる寂しさなどの
苦難があった「学童疎開」について、
追体験事業に参加した小学5年生と6年生
10人がこのほど、
那覇市若狭の対馬丸記念館で
学習成果を発表しました。
追体験事業は、対馬丸事件の悲劇を伝える
対馬丸記念会が実施したもので、
去年12月、2泊3日で宮崎県を訪れ、
疎開のゆかりの地を巡り、当時を再現した、
具材の乏しい食事で過ごしました。
発表では、「疎開の恐ろしさを知ることができた」「戦争のない世界へ」などのメッセージを
来場者に訴えました。

那覇市立城西小学校5年の比嘉珠(み)玲(れい)さんは
発表で、疎開時の子どもが現地で
医者に診てもらえず、
子ども同士で手当していたとつづり、
「今もロシアとウクライナで戦争があり、
多くの子どもが亡くなっている。
どうしたら平和であり続けられるかを
考えていきたい」と語りました。
対馬丸記念会の高良(たから)政(まさ)勝(かつ)代表理事は
「自宅で食事できることの幸せを
実感したのではないか。
二度と戦争の悲劇を繰り返しては
ならないという思いを引き継いでくれた」
と児童らを見つめました。

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豊見城の旧海軍司令部壕で 遺骨調査

方言ニュース   
2024年2月1日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

京都のNPO法人「空援隊」が
20日から28日まで、
豊見城市にある旧海軍司令部壕の未公開部分の
遺骨や遺留品の調査、収拾活動をしました。

2022年10月から定期的に
旧海軍司令部壕を訪れ、
未公開部分およそ150メートルの調査を実施しており、
今回が5回目で調査は最後になります。

空援隊による旧海軍司令部壕の活動には、
これまで延べおよそ1700人が参加し、
段ボール8箱分の遺骨、
5箱分の遺留品を確認しました。

今回の調査にはアメリカ軍人50人以上を
含む250人が参加し、
見つかった遺骨は段ボール2箱分、
遺留品は1箱分になるとみられます。

遺留品では、士官のものとみられる柄に
海軍のマークが入ったスプーンや、
万年筆や石けん箱などが見つかりました。

遺留品の一部には名前が記されており、
平和の礎の刻銘から所有者の出身県が
推察されたものもあります。

今後、自治体などに問い合わせ、
遺族に返す方法を探すということです。

空援隊の倉田宇山専務理事は
「立場に関係なく多くの方が来てくれた。
ボランティアだけでよくできたと思う。
私たちが必要なくなり、
早く解散することが目標だ」と、
一日も早く戦争遺骨が
回収されることを願いました。

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新報短編小説賞 最終選考会ひらかれる

方言ニュース   
2024年1月31日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

第51回琉球新報短編小説賞の最終選考会が
このほど那覇市の琉球新報社で開かれ、
宜野座村出身で奈良県在住の
上地庸子さん(35)歳の「寄居虫」が
正賞に決まりました。

応募作37編を予備選考で6編に絞り、
芥川賞作家の又吉栄喜氏と元琉球大教授で
作家の大城貞俊氏による最終選考を
実施しました。

「寄居虫」は赤子を失った主人公の女性が
ある晩、寝室にやって来たヤドカリを
きっかけに、生きている実感を
取り戻していくという物語で、
又吉氏は「ドラマが生まれそうな予感が
読者を離さない。発想が面白く、不気味で、人間味がある。
衝撃的な結末が余韻を残す。

人間の根源的なことを記した
希有な小説だ」と述べました。

大城氏は「人間の寂しさ、
悲しさを周到に表現した傑作だ。
主人公、私の悲しみがヤドカリや風景描写に
メタファーとして投影されている。
文学的な資質や表現に優れた作品だ」と
激賞しました。

作者の上地さんは、
身近な人の体験から着想を得たということで、
「みんな何でもないような顔をして
生きているけど、
その裏で苦しみや孤独を抱えている。
そのありさまを書きたかった」
と語りました。

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粟国村のシタリー節がCD化

2024年1月30日(火)放送分

担当は中川信子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

粟国村で昔から歌われている「シタリー節」を
粟国郷友会が去年9月、CD化しました。
「シタリー節」は高校進学で島を離れる子どもらに向けた教訓歌で、
千人並みの意地を持って勉強などに励むようになど、
立身出世や航海安全を祈願する内容です。
粟国港には歌碑も建っています。
昔から歌い継がれてきましたが、
近年は知らない村民も多く、
2014年に村老人クラブが色紙に歌詞を
書いて卒業する中学生に渡したことをきっかけに、
粟国郷友会が
「CDを作って多くの人に知ってもらおう」と
企画しました。
会員およそ250人を中心に村役場、村議、
村老人クラブなどから寄付金を募りました。
もともと、村民それぞれが節をつけて
歌っており、決まった曲はありませんでしたが、
CD化に当たっておととし、曲を募集し、
村出身の照喜名徹さんの曲が選ばれました。
収録では照喜名さんが歌三線を担当し、
歌やかけ声で村出身者が参加しました。
玉寄貞一郎会長は
「県民にもシタリー節を知ってもらい、
歌をきっかけに粟国村にも
足を運んでほしい」と話しました。
CDは税込み500円となっています。

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家族をテーマに川柳セミナー開催

2024年1月29日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

琉球新報川柳セミナーが那覇市泉崎の
琉球新報社で開かれました。
新報川柳の常連投稿者や関係者19人が参加し、
新報川柳選者で県川柳協会理事の
大田かつらさんから川柳の基本や良い句を
詠むためのコツなどを学びました。
セミナー冒頭で大田さんは作句の心得を紹介し、
句ができ上ったら必ず読み返し
推敲することや、
自分の言いたいことが正しく表現され読者に
伝わるか確認することなどを助言しました。
後半は「家族」をテーマに
その場で1人一句作り、
互選で上位を決めました。

即吟作品の中から最も高得点だった
松川雄峰さん(72)歳は
「老い二人盆と暮れには大家族」を詠みました。
受賞のあいさつで松川さんは、
最近であった一句
「人生は前期後期の二毛作」を引用し、
「後期高齢者になっても楽しみながら
川柳を続けたい」と述べました。
松川さんと同点で秀句に選ばれた
大正真美さん(27)歳は
「ばあちゃんの遺影見守る披露宴」を
詠みました。
太田さんは
「どの作品も個性が出ていて良かった。
互いに学び合い、
今後もたくさん投句してほしい」と
呼び掛けました。

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