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兄から受け継いだランドセルで小学校卒業

2024年3月26日(火)放送分

担当は中川信子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

12年間お世話になりました。
那覇市立安謝小学校の宮城遥希さんが、
兄の心輝さんから受け継いだランドセルを
使い続け、小学校を卒業しました。

遙希さんは目標だった皆出席も達成し、
「小学校に入学した時からお兄ちゃんから受け継いだランドセルを
最後まで使い続けたいと思っていた。それがかなってうれしい」と語り、
少しくたびれたランドセルに感謝の思いを込めました。

遙希さんは4人兄弟の3男で、
6年前にちょうど安謝小を卒業した次男の心輝さんから
ランドセルを受け継ぎました。

何度か糸がほつれたり、布が破れたりしましたが、
そのたびに母親が補修しました。

遥希さんは県内屈指の卓球選手で、
今月3日に行われた県小学生大会では
高学年の部個人で優勝しています。

学校生活では児童会の運営委員を務め、
ちょっとした得意技などを披露し合う「自慢大会」を企画したり、
能登半島地震への寄付を呼びかけたりしました。

遥希さんは4月から安岡中学校に進学し、
中学でも卓球を続ける予定ですが、
将来の夢は医師になることで
「小5の時にけがをした時に治療したくれた医師との出会いで、
スポーツでけがをした人がまた活躍できるよう手助けしたい」
と語っています。

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本土の感染確認で県がはしか警戒

2024年3月25日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

東京都や奈良県などで、感染性の強い麻しん=
はしかが確認されたことで、
二十数年前に乳幼児9人が命を落とした
大流行を経験している沖縄は
警戒感を強めています。
感染対策の要になるワクチンの接種率は
全国最下位で、
集団発生のリスクがある現状に、
県立中部病院感染症内科の椎木創一医師は「既往歴を確認し、必要ならワクチン接種を
検討してほしい。
1歳からしか打てないため、
妊娠の予定がある人は赤ちゃんを抗体で
守るため妊娠前の接種を勧める」
と呼びかけています。

はしかは感染後およそ10日間の潜伏期間を
経て高熱や風邪症状になり、
ほほの粘膜に灰白色の小斑点が現れます。
空気感染で広がるトップクラスの感染力で、
医療用のマスクでも防げないということです。
県内では1999年と2001年の流行で
3500人以上が感染し、
脳炎や肺炎で乳幼児9人が亡くなるなど
「発展途上国並みの被害」と言われました。
椎木医師は「ワクチンを2回接種すれば
   り患する可能性を95%減らせる。
未接種者が多いほど
大規模な流行につながるため、
自分と周囲を守る対策を
とってほしい」と語りました。

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三板の日イベント、民謡ファンでにぎわう

2024年3月22日(金)放送分

担当は赤嶺啓子さんです。

琉球新報の記事の中から紹介します。

「三板(さんば)の日」の3月8日、
沖縄三板協会主催の第21回三板講習会&
民謡ライブが沖縄市民会館中ホールで開かれ、
およそ200人のファンでにぎわいました。

三板は琉球伝統芸能に欠かせない打楽器で、
2010年に日本記念日協会から記念日登録証を授与されています。

協会では三板は全てのジャンルの音楽になじむとアピールし、
照屋政雄会長のユーモアたっぷりのあいさつを受けた講習会では、
老若男女が初心者と経験者に分かれ、
協会の講師10人余が三板の基本を指導しました。

その後、全員で「東京ブギウギ」や民謡曲を合奏し、
軽快なテンポの響きに笑顔が広がりました。

知人から誘われ、父と妻の3人で参加したという
大阪出身の公務員の男性は
「ほんとに楽しいイベントだった。満喫した」と話していました。

一方、同時に開催された第7回
「輝け!セイ小大賞」には2人組の「とぅるるんてん娘」が選ばれました。
セイ小の愛称で呼ばれる民謡の大家、
登川誠仁さんが三板の普及の功労者として創設された賞で、
その登川流の2人がコンビを結成しただけに、
「師匠へ恩返しができた」と喜びを爆発させました。

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琉球王府最高位の神女・聞得大君のかんざし 「金銅雲龍文簪」

2024年3月21日(木)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

国の重要文化財に指定される県立博物館・
美術館保管の「金銅雲龍文簪」は、
カブと呼ばれる直径10・8センチの
飾り部分と、髪に差す茎部でできており、
全長27センチの大きさです。

カブの側面には玉を手に持つ2頭の龍を、
手工具の鏨を用いて立体的に彫られており、
かんざしは銅製で表面に
鍍金が施されています。 

金銅雲龍文簪は王府の正史「球陽」に
記されている聞得大君と王妃が身に着けた 「黄金龍花大簪」に当たります。

漆工芸など王府伝来の遺品に多く見られる
「天」の字を形象化した印が刻まれています。

かんざしは戦前、
中城御殿に保管されていましたが、
沖縄戦の最中にアメリカ軍人により持ち去られ、
戦後は一時行方不明となりました。

アメリカへ移民として渡った県出身の
吉里弘さんらがアメリカ国内の関係者に
掛け合い、沖縄の人たちが返還を
望んでいることを訴え続け、
1953年に『おもろさうし』などと一緒に
沖縄へ返還されるなど、
苦難の歴史をくぐり抜けました。

金属工芸の専門家で、かんざしの復元作業にも
携わった京都国立博物館名誉館員の
久保智康さんは、
「琉球王府の金工技術のレベルの高さを
改めて立証している。
琉球史研究の貴重な史料として、
後世に伝えていくべき作品だ」
と述べました。

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戦時中に流出の文化財 アメリカで発見 返還される

2024年3月20日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

戦時中に沖縄から流出した文化財が
このほどアメリカで発見され、
14日に県へ返還されました。

返還された文化財は22点で、
第二尚氏第13代国王尚敬と
第18代国王尚育の御後絵=
琉球国王の肖像画が含まれています。

尚敬の御後絵は縦横およそ160センチ、
尚育は縦横およそ150センチの大きさで、
 琉球文化研究者の鎌倉芳太郎が1925年に
撮影したモノクロ写真が残されていましたが、
今回初めて実際の色彩が判明した
御後絵の実物が戦後確認されたのは初めてです。
 
県は2001年、流出文化財について
FBI=アメリカ連邦捜査局の
盗難美術品ファイルに登録申請し、
去年3月、FBIから外務省を通じて、
流出文化財22点が発見されたと
県に照会がありました。

県はこれらが沖縄戦で持ち出された
文化財である可能性が「極めて高い」と
判断し、移送を依頼しました。

県は有識者委員会を設置して、
詳細について調査し、
損傷状況に応じて公開を検討します。

玉城デニー知事は「70数年の時を経て、
王国時代を肌で感じられる沖縄の宝が
戻ってきたことは
大きな喜びだ」と述べました。 

研究者らは
今後は特に色彩の研究が加速することで、
琉球王国時代に関する新たな史実が
一つでも多く解明されることに
期待を寄せています。

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福島出身の高校生・小野さん、宜野座村で充実した日々

2024年3月19日(火)放送分

担当は中川信子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

福島県いわき市出身の小野覇空真(はくま)さん(16)は、
宜野座村松田区で青春を過ごし、
名護市辺野古の沖縄工業高等専門学校に通い、
大好きな農業に携わっています。

「ヤギの山学校」の上江田武信(たけのぶ)さんとも出会い、楽しみが倍増しました。
時には三線を奏で、畑や動物に接し、ひたむきで無垢な純粋さは、
畑仲間の大人たちを元気づけています。

覇空真さんが3歳の時に東日本大震災が発生しました。
まだ幼かったため、震災の記憶はなく、
覇空真さんは久米島にある
「沖縄・球(く)美(み)の里(さと)」を何度か訪れるうちに久米島を気に入り、
2016年に母親と移住しました。

宜野座村松田区に移住後、上江田さんと一緒に
農業と動物の「農畜連携」を実践します。

高専ではメディア情報工学科で学び、
上江田さんや農業仲間がITに詳しいことも
「願ったりかなったり。最高の環境です。」と感謝し、
上江田さんは「覇空真さんは自分で考えて行動する。畑とヤギに恋活中だ」
と応援します。

覇空真さんは春休みに、
久米島と岡山県の保養地でボランティアを行い、
将来は、農業とITを融合させて社会に貢献したいと考えています。

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24日に国際通りスポーツフェス開催!

2024年3月18日(月)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

県内で陸上クラブを運営するアスリート工房の
譜久里武代表らが11日、琉球新報社を訪れ、
24日午後1時から開催する
第2回国際通りスポーツフェスタ2024をPRしました。

イベントは「小学生25メートルダッシュ大会」と
「誰でも気軽に25メートルエンジョイダッシュ」に分かれて、
那覇市ぶんかテンブス館前の国際通りをダッシュします。

「小学生25メートルダッシュ大会」は
男女別に1・2年生の部、3・4年生の部、
5・6年生の部に分かれて行います。
「誰でも気軽に25メートルエンジョイダッシュ」は
幼児と親子で手つなぎで走る部門のほか、
小学生、中学生以上、40歳以上の4部門に分かれて行います。

ほかにも10メートルダッシュ、フラグフットボール、ラグビー、
バレーボールを体験できるブースもあります。

出場申し込みは当日正午から始まり、テンブス館前で受け付けます。
参加料はひとり500円で
25メートルダッシュと体験ブースに全て参加できます。

譜久里代表は「国際通りという
沖縄の象徴的な場所でダッシュできる経験をしてほしい。
参加できなくても声援を送ってほしい」と多くの参加、
来場を呼びかけました。

問い合わせはアスリート工房のホームページからとなっています。

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伊江村でむんじゅる笠作りのドキュメンタリー映画上映

2024年3月15日放送分

担当は赤嶺啓子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

伊江村文化協会はこのほど、
伊江島はにくすホールで
ドキュメンタリー映画「むんじゅる笠~
瀬底島の笠」の上映会を開催しました。

この映画は本部町の瀬底島でむんじゅる笠の作り手で
男の神人の大城善雄さんの祭事や島の暮らしを描いています。

監督の城間あさみさんは
「むんじゅるとは沖縄の方言で麦わらのことで、
むんじゅる笠とは麦わらで作られた日よけの笠。
最後の作り手の大城善雄さんの作業工程をすべて録画した。
むんじゅる笠は野良笠、祭り笠、踊り用の笠があり、
以前は人々の生活と密着していた」と話しました。

クラウドファンディングで制作費の寄付を募りました。
381人の協力者があり完成しました。

上映に先立ち、琉球舞踊の会の門下生で、
最高賞を受賞した沖縄国際大学1年の島袋花鈴さんが
琉球舞踊「むんじゅる笠」を披露しました。

島袋さんは
「むんじゅる笠を作るのに
こんなに大変な工程があるのを初めて知った。
歌詞の意味や作った人への
感謝の心を込めて踊りたい」と述べました。

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東北に復興への思い届け 平和祈念公園にひまわり畑

2024年3月14日(木)放送分

琉球新報の記事から紹介します。

東日本大震災から13年となった11日、
復興と平和を願うひまわり畑が
糸満市摩文仁の平和祈念公園に
今年も開園しました。

福島県大熊町(おおくままち)で育ったひまわりの種が
植えられ、
およそ2300本が花開きつつあります。

平和祈念公園は2015年から、
福島県を支援する県民でつくる
「福島・沖縄絆プロジェクト」から
種の提供を受け、
3月に合わせてひまわりを育てています。

開園式典で、県平和祈念財団の金城克也会長は「多くの県民に見てもらいたい」
と述べました。

福島・沖縄絆プロジェクトの
鈴木伸章(のぶあき)副理事長は
「満開になった後は種を採取して
5月に大熊町に届け、
沖縄で育った種が東北で花を付ける。
交流をずっと続けていきたい」
と願いました。

また、市内の保育園の園児
およそ50人が遊戯を披露し、
ひまわり畑を見学し、
5歳の園児は
「きれいだった」と話しました。

ひまわり畑は
平和祈念公園エントランス広場にあり、
見学無料です。
来月4月上旬ごろが見頃ということです。

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県内の学校での産業医 選任率 全国平均大きく下回る

2024年3月13日(水)放送分

担当は上地和夫さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

労働安全衛生法で教職員50人以上の学校に
義務付けられている産業医の選任率について、
沖縄は去年5月1日現在で、
全国平均の93・6%を大きく下回る
69・2%だったことが文部科学省の
調査などで分かりました。

調査対象は公立の小中高校や
特別支援学校などが対象です。

沖縄の小中選任対象校では半数以上が
設置できていません。

精神疾患による教員の休職者が増加し、
メンタルヘルス対策が急務となる中、
教員の心身の健康を守るための土台となる
健康管理体制の整備が
喫緊御課題となっています。

産業医は労働者の健康を管理し、
健康に関する相談や
ストレスチェックなどを行います。

教職員50人以上の学校は
産業医を選任する必要がありますが、
沖縄では県立学校と特別支援学校の
選任率は100%だった一方、
小学校が45・3%、中学校が48・7%と
半数を下回っています。

小中学校の産業医の確保について
市町村教育委員会からは
「地域で人材が見つからない
「報酬面で折り合いがつかない」などの声が
あるということです。

文部科学省の2025年度の調査を待たずに、
県教育委員会では来年度、産業医の選任率を
独自で調査する方針で、
結果を基に、地域の実情に応じて
改善に努めていくということです。

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