那覇商業生徒ら 広がる声掛けの輪

2017年1月10日(火)

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

公共交通機関が交わり、
企業や商業施設も集中する県庁周辺は、
視覚障がい者や高齢者など、
体が不自由な人も多い中、
通学路として利用する那覇商業高校の生徒らが
障がい者の横断を手伝う先輩や友人らの姿に影響を受け、
横断できずに立ちすくむ人を見掛けると
安全に道路を渡れるよう声を掛ける支援が
徐々に広がっています。

去年11月に那覇市牧志で白杖を持つ
32歳の男性をサポートする
那覇商業高校の生徒の後ろ姿の写真が
フェイスブックに投稿され、
女性教諭が
「他の生徒も参考にしてほしい」と教室で話すと、
既に生徒の多くが
この男性に同行のサポートをしていたことが
分かりました。

国際経済科2年の女子生徒は、
「声を掛ける先輩を見て、自分もやってみようと思った。
どういう場面が怖いのか尋ね、次に生かす」
と語りました。

一方、視覚に障がいのある32の男性は
「普段はエンジン音が途切れてから渡るが、
交通量が多い那覇では音が途切れず、横断が難しい。
援助を依頼した人に
本当は見えているのではと疑われた経験があり、
自分から声を掛けるのをためらうこともある中、
声掛けはとても心強い。」
と話しました。
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