豊見城の正式名称は『とみぐすく』

「『とみぐすく』?『とみしろ』?」
方言ニュース12月1日(木)放送分。
今日の担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。

豊見城市はこのほど、行政と住民が
よりよいまちづくりについて意見交換する
「協働のまちづくり懇談会」を実施し、住民から意見を聞きました。

この中で、市の名称については、正式には「とみぐすくし」ですが、
「とみしろ小学校、とみぐすく中学校、とみしろ署」など、
地域によって「とみぐすく」と「とみしろ」の読み方が
混在している現状が紹介されました。

歴史的には17世紀ごろから「とみぐすく」の読みが定着していたものの、
戦前の1940年ごろに発行された新聞などで
「とみしろ」の振り仮名が付けられている事例も確認されています。

「とみしろ」の読みが一般的になったのは戦後で、
1966年に豊見城(とみしろ)高校が新設され、
野球部が甲子園で活躍したことが原因の一つだと考えられています。

市民からは「市の刊行物で全て読み仮名をつけるのはどうか」、
「施設名をとみぐすくに統一しては」、「人から人に地道に伝えていくことも大切」
などの意見が上がり、
宜保市長は「どうすれば、とみぐすくと読んでもらえるか、
市としても努力しているが、頂いた意見も参考にしながら考えていきたい」と話しました。
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