与論の文化を伝える活動で町民栄誉賞を授与。

「与論の文化を伝える活動で町民栄誉賞を授与。」
方言ニュース11月17日(木)放送分。
今日の担当は上地和夫さんです。
琉球新報の記事から紹介します。

与論の文化を伝える「与論民族村」を開設した菊千代さん(89)歳と、
息子の秀史さん(59)歳は、親子で与論の言葉、
ユンヌフトゥバの保存継承に尽力し、
菊さんはこのほど、町民栄誉賞を授与されました。

千代さんは与論に経済成長の波が押し寄せた1960年代、
生活様式の変化によって消えていく民具を集め始め、
民具を使わないとその名前も忘れ去られ、ユンヌフトゥバも消えていくと思い、
ノートに1万語以上を記録しました。

その成果が2005年に高橋俊三さんとの共著「与論方言辞典」に結実しました。
千代さんは「『成せばなる』が家訓。いつも挑戦だと思って自分を励ましている。
「120歳まで芭蕉布を織り続け、『与論では120歳のばあちゃんが芭蕉布を織っている』
と評判になって世界中の観光客が来るようにしたい」とほほ笑みました。

ユンヌフトゥバの文法書シリーズを執筆、発刊し、
地域の公民館や小学校でもユンヌフトゥバを指導している秀史さんは
「私が子どもの時のように全島民が共通語と
ユンヌフトゥバのバイリンガルである状態にしたい。
みんなが当事者意識を持って言葉の継承を考えて欲しい」と話しました。

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