カンムリワシの交通事故増加に注意呼びかけ

2016年10月19日(水)放送分
担当は上地和夫さんです。

環境省那覇自然観察事務所はこのほど、
国の特別天然記念物カンムリワシの交通事故が、
先月9日から今月11日までに
石垣市で4件発生したと発表しました。

事故に遭った4羽はすべて死んだということで、
「1ヶ月間に4件は例年にないペースだ」
と指摘し、速度を落として運転するよう
注意を呼び掛けました。

那覇自然環境事務所によりますと、
4羽のうち2羽は即死の状態で発見され、
残りの2羽は治療に当たったものの、
その後、死にました。

発生場所は吉原、登野城、川平、真栄里の県道などで、
ことしは石垣島で6件、竹富町西表島で2件の合わせて8件の
交通事故が発生しています。

カンムリワシは秋から春にかけて繁殖期や
幼鳥の独立期を迎え、動きが活発になります。

この時期は道路沿いで餌を捕る頻度も高まるため、
例年、事故が多発する傾向にあるということで、
那覇自然観察事務所は
「今後さらなる輪禍が懸念される」
と説明しています。
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