首里高の甲子園初出場題材の演劇再演

2014年3月20日(木)放送分

担当は伊狩典子さんです。

琉球新報の記事から紹介します。

首里高校の甲子園初出場を演劇
「海を越えた挑戦者たち」が
明日から、東京都豊島区の
南大塚ホールで再演されます。

首里高校は、
アメリカ軍統治下にあった沖縄で、
苦難の中から高校野球を復活させ、
甲子園出場を果たしましたが
球児が持ち帰った甲子園の土は
検疫に引っかかったため、
海に捨てられました。

劇は、この悔しさをばねに
全国一を目指す指導者たちの姿を
描いたもので、自身も高校球児だった
畠山貴憲(はたけやまたかのり)さんは
1958年の首里高校の
初出場にまつわる話を聞き、
「抑圧された中で、もがきながらも
 精いっぱい生きる人たちの姿を
 描きたい」
と題材に取り上げました。

今回は、老舗の劇場俳小(はいしょう)によって
演じられますが、稽古では、
遺骨が埋まるグランドを整備しながら、
生徒に甲子園への夢をつなぐ
高校教師たちの姿を若手俳優が熱演しました。
演出の勝山了介(かつやまりょうすけ)さんは
「オスプレイ配備など、復帰後の今も
 沖縄が抱える問題を浮き彫りにするような
 芝居にしたい」
と話しています。
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