22年ぶりの棒巻、八重瀬町の敬老会・豊年祭で

2016年9月23日(金)放送分

今日の担当は、糸数昌和先生です。

琉球新報の記事から紹介します。

八重瀬町友寄の友寄公民館でこのほど、
十五夜の敬老会・豊年祭が開かれ、
地域伝統の棒巻がおよそ22年ぶりに本格的な形で演じられ、
5歳から70代までの男性およそ60人が
棒を持って渦を描き、勇壮活発に演武しました。

字の拝所「ヌンドゥンチ」で拝みをささげた後、
公民館前の広場に男性らが入場し、どらが鳴り響く中、
円を描いて広場を回りながら、四つの隅に向かって棒を突き付け邪気を払いました。

そして、4列になり、向かい合って型を演武した後、
渦を描きながら中央に集まって「ヒヤーユイ」と声を上げて鼓舞しながら棒を掲げました。

指導役の男性によりますと、
以前は100人ほどで演じられていましたが、
人手不足で規模が縮小し、
1994年を最後に本格的な大人数では演じられなくなりました。

今年は町制10周年でもあることから、
元青年会長の男性らが呼び掛け、大人数での演武が実現したということで、
「伝統をなくすのは簡単だが、復活させるのは難しい。
 年に1度の十五夜に、みんなで演舞し、一つになる一体感がいい」と語り、

指導役の男性は
「若者の『やりたい』という気持ちが大事。
 厳しく指導したが、練習の時以上によくできた」と満足げでした。
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